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琉球新報社会面の掲載記事

2010年02月27日

2010年2月21日付で、琉球新報が記事にしてくれました。以下、転載。

ベトナム児童に奨学金 故ネルソンさんの遺志継ぐ

2009年3月に多発性骨髄腫で亡くなった元米海兵隊員で平和活動家の故アレン・ネルソンさん=享年61=の遺志を継ぐ「アレン・ネルソン奨学金」がこのほど県内で設置された。ネルソンさんの闘病を支援するため募った寄付金の残金で、ベトナムの子どもの学費の一部を支援するもので、関係者が5日にベトナムを訪ね、奨学金を贈った。

アレン・ネルソン基金沖縄の会代表の宜野座映子さん(62)は「ネルソンさんは生前、世界平和のためには教育が大切だと語っていた。彼が追い続けた『戦争のない世界』を実現するため奨学金を続けたい」と思いを語った。

ベトナム青葉奨学会沖縄委員会(高里鈴代代表)の村田光司さん(46)が、ネルソンさんがベトナム戦時に駐留したクアンナム省タムキーを訪ね、小学生100人に各30万ドン(約1500円)とネルソンさんの講演を翻訳した冊子200冊を手渡した。村田さんによると30万ドンは現地農家の収入1ヶ月分に相当するという。

ネルソンさんの闘病を支援したアレン・ネルソン基金の残金240万円について、遺族が「彼の遺志を生かしてほしい」と宜野座さんに持ち掛け、奨学金を立ち上げることになった。

ネルソンさんは18歳で入隊後、キャンプ・ハンセンで訓練を受け、ベトナム戦の最前線に送られた。退役後、ベトナムでの殺人経験でPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩み、カウンセリングを受け青少年のための活動を始めた。1995年の米兵少女暴行事件をきっかけに、米兵をアメリカ本国へ連れ戻す運動を開始。全国で2000回以上講演し、反戦を訴え続けた。

「貧しく教育を十分に受けられなかった彼は『きちんと教育を受け、人を殺す意味を知っていたら軍に入らなかっただろう」と語っていた」。宜野座さんは「支援を受けたベトナムの子が、彼の平和への思いを理解することで平和な世界に近づくはずだ」と期待する。

宜野座さんらは27日午後6時から8時、那覇市文化テンブス館3階で奨学金立ち上げの経緯を報告し、ネルソンさんの証言を収めたDVDを上映する。参加費は300円(資料代込み)。問い合わせは村田さん☎080(2719)4720。
(荒井良平)

この記事にはベトナム・タムキー市で奨学金を受け取る子供たちやアレン・ネルソンさんの写真がカラーで掲載されました。
アレン・ネルソンさんの治療費にと募金を寄せてくださった方々に、この奨学金について知っていただく機会となると思います。

アレン・ネルソン奨学金の動きは、ベトナム青葉奨学会沖縄委員会のブログhttp://aobaokinawa.ti-da.net/でご覧ください。


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