ベトナムに行ってきました!
2013年12月15日
11月22日~27日に「アレン・ネルソン基金沖縄の会」(宜野座映子代表)と「ベトナム青葉奨学会沖縄委員会」(高里鈴代代表)のメンバー8人で、ベトナム視察ツアーに行ってきました。
「ベトナム青葉奨学会沖縄委員会」は、長年ベトナムの就学困難な子どもたちを支援している団体です。
「アレン・ネルソン奨学金」設立から現在まで、ベトナムにある「青葉奨学会」と連携し、大きな役割を果たしています。
今回、私たちはアレン・ネルソン奨学金支給式に出席し、ベトナム側の関係者と意見交換を行いました。
支給式は、クアンナム省のタムキー市とクエソン郡の2ヵ所で行われました。
クアンナム省はベトナムの中部に位置し、ベトナム戦争中にアレンさんが駐留した地域です。

タムキー市の支給式は、11月24日(日)朝8:30から約1時間、小学生62人と保護者、タムキー市の関係者と私たちが出席して開かれました。地元テレビ局のカメラも来ていました。
開会前に、ベトナム語に訳したアレンさんの冊子と沖縄のお菓子(ちんすこう)を子どもたち一人ひとりにプレゼントしました。
タムキー市奨学会の進行で開会し、私たちの歌う「継いでゆくもの」で始まりました。
タムキー市関係者のあいさつ、宜野座映子代表のあいさつ、奨学生代表のあいさつと歌、奨学生の名前が呼ばれ、20人ずつ舞台に並んで、一人ひとりに奨学金を手渡すという流れでした。

私たちの歌は…個性的に自由に歌っていましたが、みなさまから温かい拍手をいただきました。
奨学生代表の女の子(小4)は「お金の面ではなく、私たちががんばっていることを認めてくれるのがうれしい。これからまたがんばりたい。」とあいさつし、「その気持ちで歌いたい」と、透きとおった歌声を響かせてくれました。
支給式が終わった後、タムキー市奨学会のスアン会長、トゥン副会長と意見交換の場を持ちました。そのなかで、トゥン副会長が、ベトナム戦争のとき、私はまだ子どもだったが、当時は敵だったアレン・ネルソンさんの奨学金に関わるようになり、少し複雑な気持ちだが、時代が変わったと思う、と話してくれました。さらに、アレンさんが「ピースボート」でダナンを訪れ、大勢のベトナムの人たちに向って謝罪をしたとき、その場で聞いて、とても感動したとのことでした。
私たちも、ベトナムの人たちが元米兵の名前がついた奨学金についてどう感じるのか、気になっていました。複雑な思いはあっても、アレンさんの深い謝罪の気持ちを受け取ったうえで、アレン・ネルソン奨学金にかかわってくださっているとわかり、私たちも感動し、安堵した瞬間でした。
午後には、山間部のクエソン郡の支給式に参加しました。14時前から約1時間、小学生50人と保護者、クエソン郡の関係者、私たちが出席しました。こちらもテレビ局が来ていました。
クエソン郡奨学会の進行で、高里鈴代代表のあいさつ、私たちの歌、クエソン郡奨学会会長のあいさつ、全員の名前を読み上げられ、10人ずつ前に並んで奨学金の手渡し、奨学生代表のあいさつ、別の奨学生代表の歌、参加者みんなで歌、という流れでした。
私たちが歌ったときに、手をたたいたり、手ぶりをまねしてくれたりと、こちらも温かい雰囲気でした。

支給式が終わった後、急きょ、奨学生の一人の自宅を訪問しました。夫を亡くし、4人の子どもを育てているお母さんに少しだけお会いすることができました。
このことをきっかけに、アレンさんが戦場で出産に立ち会ったあの母子はその後どうなったのだろう、もしかして母子家庭になったのではないか…と想像したメンバーや、アレンさんも貧しい母子家庭で育ち、お腹いっぱい食べられる軍隊に入隊したと話していた…と思いだしたメンバーもいました。
この日は、ドンズー日本語学校ダナン校の先生、職員のみなさまに、送迎から通訳、各奨学会との連絡まで、大変お世話になりました。
11月26日(火)には、「ベトナム青葉奨学会」事務所のあるドンズー日本語学校本校(ホーチミン市)を訪れました。
青葉奨学会代表で「アレン・ネルソン奨学金」のベトナム側責任者であるホーエ校長先生、毎年、支給式に出席して奨学生にアレンさんの話をしてくださっているダナン校のタン校長先生と職員のみなさまにお会いすることができました。
奨学金に関して、何もかもベトナム側に頼っていたため、もしかして負担をかけているのではないか・・・と心配していたのですが、アレンさんのことをもっと知りたい、ベトナムの子どもたちのために役立てたいと積極的に取り組んでくださっていることが伝わってきました。
なお、2009年11月に「アレン・ネルソン基金」(沖縄と全国)から「ベトナム青葉奨学会沖縄委員会」を通して「ベトナム青葉奨学会」に送金された240万円は、498,144,400ベトナムドンに両替されてホーチミン市の農林銀行に預けられました。
預けてすぐの2010年度分の奨学金は預金から30,000,000ドン(約15万円)を使って支給されました。2011~2013年度分は利子だけを使って奨学金が支給されました。
今回(2014年度)は私たちの日程に合わせて例年より早い時期に支給式を行ったため、2014年1月に入る予定の利子を「ベトナム青葉奨学会」が立て替え、奨学金が支給されました。
ベトナム青葉奨学会、ベトナム青葉奨学会沖縄委員会のみなさま、本当にありがとうございました!!

ベトナム青葉奨学会沖縄委員会のブログもご覧ください。
■2014年アレン・ネルソン奨学金
http://aobaokinawa.ti-da.net/e5631766.html
■タムキー市ラジオ・テレビ局
http://aobaokinawa.ti-da.net/e5637015.html
■ドンズー日本語学校のホームページより
http://aobaokinawa.ti-da.net/e5652909.html
「ベトナム青葉奨学会沖縄委員会」は、長年ベトナムの就学困難な子どもたちを支援している団体です。
「アレン・ネルソン奨学金」設立から現在まで、ベトナムにある「青葉奨学会」と連携し、大きな役割を果たしています。
今回、私たちはアレン・ネルソン奨学金支給式に出席し、ベトナム側の関係者と意見交換を行いました。
支給式は、クアンナム省のタムキー市とクエソン郡の2ヵ所で行われました。
クアンナム省はベトナムの中部に位置し、ベトナム戦争中にアレンさんが駐留した地域です。

タムキー市の支給式は、11月24日(日)朝8:30から約1時間、小学生62人と保護者、タムキー市の関係者と私たちが出席して開かれました。地元テレビ局のカメラも来ていました。
開会前に、ベトナム語に訳したアレンさんの冊子と沖縄のお菓子(ちんすこう)を子どもたち一人ひとりにプレゼントしました。
タムキー市奨学会の進行で開会し、私たちの歌う「継いでゆくもの」で始まりました。
タムキー市関係者のあいさつ、宜野座映子代表のあいさつ、奨学生代表のあいさつと歌、奨学生の名前が呼ばれ、20人ずつ舞台に並んで、一人ひとりに奨学金を手渡すという流れでした。

私たちの歌は…個性的に自由に歌っていましたが、みなさまから温かい拍手をいただきました。
奨学生代表の女の子(小4)は「お金の面ではなく、私たちががんばっていることを認めてくれるのがうれしい。これからまたがんばりたい。」とあいさつし、「その気持ちで歌いたい」と、透きとおった歌声を響かせてくれました。
支給式が終わった後、タムキー市奨学会のスアン会長、トゥン副会長と意見交換の場を持ちました。そのなかで、トゥン副会長が、ベトナム戦争のとき、私はまだ子どもだったが、当時は敵だったアレン・ネルソンさんの奨学金に関わるようになり、少し複雑な気持ちだが、時代が変わったと思う、と話してくれました。さらに、アレンさんが「ピースボート」でダナンを訪れ、大勢のベトナムの人たちに向って謝罪をしたとき、その場で聞いて、とても感動したとのことでした。
私たちも、ベトナムの人たちが元米兵の名前がついた奨学金についてどう感じるのか、気になっていました。複雑な思いはあっても、アレンさんの深い謝罪の気持ちを受け取ったうえで、アレン・ネルソン奨学金にかかわってくださっているとわかり、私たちも感動し、安堵した瞬間でした。
午後には、山間部のクエソン郡の支給式に参加しました。14時前から約1時間、小学生50人と保護者、クエソン郡の関係者、私たちが出席しました。こちらもテレビ局が来ていました。
クエソン郡奨学会の進行で、高里鈴代代表のあいさつ、私たちの歌、クエソン郡奨学会会長のあいさつ、全員の名前を読み上げられ、10人ずつ前に並んで奨学金の手渡し、奨学生代表のあいさつ、別の奨学生代表の歌、参加者みんなで歌、という流れでした。
私たちが歌ったときに、手をたたいたり、手ぶりをまねしてくれたりと、こちらも温かい雰囲気でした。

支給式が終わった後、急きょ、奨学生の一人の自宅を訪問しました。夫を亡くし、4人の子どもを育てているお母さんに少しだけお会いすることができました。
このことをきっかけに、アレンさんが戦場で出産に立ち会ったあの母子はその後どうなったのだろう、もしかして母子家庭になったのではないか…と想像したメンバーや、アレンさんも貧しい母子家庭で育ち、お腹いっぱい食べられる軍隊に入隊したと話していた…と思いだしたメンバーもいました。
この日は、ドンズー日本語学校ダナン校の先生、職員のみなさまに、送迎から通訳、各奨学会との連絡まで、大変お世話になりました。
11月26日(火)には、「ベトナム青葉奨学会」事務所のあるドンズー日本語学校本校(ホーチミン市)を訪れました。
青葉奨学会代表で「アレン・ネルソン奨学金」のベトナム側責任者であるホーエ校長先生、毎年、支給式に出席して奨学生にアレンさんの話をしてくださっているダナン校のタン校長先生と職員のみなさまにお会いすることができました。
奨学金に関して、何もかもベトナム側に頼っていたため、もしかして負担をかけているのではないか・・・と心配していたのですが、アレンさんのことをもっと知りたい、ベトナムの子どもたちのために役立てたいと積極的に取り組んでくださっていることが伝わってきました。
なお、2009年11月に「アレン・ネルソン基金」(沖縄と全国)から「ベトナム青葉奨学会沖縄委員会」を通して「ベトナム青葉奨学会」に送金された240万円は、498,144,400ベトナムドンに両替されてホーチミン市の農林銀行に預けられました。
預けてすぐの2010年度分の奨学金は預金から30,000,000ドン(約15万円)を使って支給されました。2011~2013年度分は利子だけを使って奨学金が支給されました。
今回(2014年度)は私たちの日程に合わせて例年より早い時期に支給式を行ったため、2014年1月に入る予定の利子を「ベトナム青葉奨学会」が立て替え、奨学金が支給されました。
ベトナム青葉奨学会、ベトナム青葉奨学会沖縄委員会のみなさま、本当にありがとうございました!!

ベトナム青葉奨学会沖縄委員会のブログもご覧ください。
■2014年アレン・ネルソン奨学金
http://aobaokinawa.ti-da.net/e5631766.html
■タムキー市ラジオ・テレビ局
http://aobaokinawa.ti-da.net/e5637015.html
■ドンズー日本語学校のホームページより
http://aobaokinawa.ti-da.net/e5652909.html
Posted by eiko2009 at 18:29│Comments(0)
│アレン・ネルソン奨学金