アレン・ネルソン奨学金（アレン・ネルソン基金沖縄の会）

アレンさんが歌うブルース15曲が収録されたCD「ANSWER QUESTION & BLUES（アンサー・クエッション・アンド・ブルース）」（定価1500円）がアレンのブルース結社から発売されました。昨年10月、「今度CDを出すんだ」と言ったアレンさんのうれしそうな顔を思い出します。

ブルースを歌うきっかけとなった沖縄の音楽との出会いを、アレンさんに聞いたことがあります。初めて「安里屋ユンタ」のメロディを耳にしたとき、アレンさんは胸がわくわくするような楽しさと切ない悲しみが湧き上がるのを感じたそうです。いつのまにか自分の目から涙がこぼれていた、と話してくれました。

沖縄の人々が歌い継いできた生きることの喜びと悲しみ。これはアフリカ系アメリカ人にとってのブルースだ、そう感じたアレンさんは自分の気持ちを伝えるため、講演会でも積極的にブルースを歌うようになりました。

その一方、アレンさんはいつか沖縄の三線（サンシン）を弾きたいと思っていました。そこで、３～４年前に宜野座映子さんのお母さんが三線を、私が三線の教則ビデオ（日本語）をプレゼントしました。しかし、ビデオで学ぶのは難しく、その後は「三線弾いてる？」「忙しくて」といった会話を交わしていましたが、昨年アレンさんが三線でブルースを歌い始めたのです。沖縄に来た時も「さんしんブルース」（You tube配信中　http://www.youtube.com/watch?v=LLPOMh70tOc）を聞かせてくれました。

またアレンさんが沖縄で歌えますように。

（古賀）