琉球新報が紹介してくれました
アレン・ネルソン奨学金の支給式について、琉球新報が記事にしてくれました。
2013年12月9日 琉球新報
アレン・ネルソン基金
ベトナム児童に奨学金 元米兵の反戦の遺志継ぐ
元米海兵隊員で反戦活動家の故アレン・ネルソンさんの遺志を継ぎ、ベトナムの子どもたちを支援する「アレン・ネルソン基金沖縄」と「ベトナム青葉奨学会沖縄委員会」の関係者ら8人がこのほど、ベトナムへ渡り現地の小学生112人に奨学金を手渡した。基金代表の宜野座映子さん(66)は「アレンは最後まで反戦を訴え続けた。彼の思いを今後も伝えたい」と話した。
ネルソンさんは県北部にある米軍キャンプ・ハンセンで訓練を受け、ベトナム戦争に送られた。退役後は戦場での殺人経験などから心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しみながらも、反戦を訴え全国で2000回以上講演した。
奨学金はネルソンさんの死後、闘病支援のため募った寄付の残金を元に2010年に設立された。支給は4度目。
今回は、かつて米軍が進駐したクアンナム省タムキー市とクエソン郡にある2小学校の児童に1人50万ドン(約2500円)を支給した。会によると、この地域の貧困家庭の月収に相当する。アレンさんの活動を伝える冊子も手渡した。
児童からは「頑張りを認めてくれてありがとう」との感謝の言葉と歌のプレゼントがあった。
参加した門口涼子さん(26)は「沖縄から飛んだ戦闘機がベトナムを攻撃した歴史があり、複雑な気持ちだった。先生たちが二度と子どもたちに戦争を経験させたくなという強い思いが伝わった」と話した。森屋菜津美さん(27)は「子どもたちの澄んだ目が印象的だった。今後もできることをしたい」と語った。
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